一昨年3月。Ninoは新ノ口から奈良へ移転し、新たな出発を始めました。そんなときに起こったのが東日本大震災。何かしたい、現地にも行きたい・・・そんな思いを持ちながらも、自分の店のことで精いっぱいの日々でした。
昨年3月。“何かしたい”という気持ちがようやく一つの形になりました。3月11日の売り上げをすべて寄付することにしたのです。現地で何度もボランティア活動をされている東大寺学園とのご縁があり、同学園に売上金を託しました。
そして、5月には寄付金を活用していただいた陸前高田(岩手)の地を実際に訪れました。がれきの山、津波の形跡・・・まだまだ復興というには程遠い現状を目の当たりにもしました。
東北と奈良は遠く離れていて、なかなか直接的な支援やボランティアができるわけではありません。だからと言って何もしないのではなく、これから何ができるかを考え続けました。「まずは、自分自身がしっかりと生きること。そして、Ninoという場所で一人でも多くの人に笑顔になってもらうこと」。被災地とは遠く離れた奈良。でも、日本のどこであっても、一人でも多くの人が笑顔になる、元気に生きることができるように取り組むこと。それが、私が奈良で、そしてNinoでできることの一つだと思いました。
そして昨年末、宮脇昭氏の取り組みを知りました。被災地のがれきを活用して堤防の土台を作り、そこに木を植え、「森の防波堤」を作るというものです。100年先、1000年先の未来の日本を思った取り組み。それを実現するために、日本全国どこでもできる活動がありました。植樹のための苗木を育てるというものです。この取組みを応援し、行動していきたいと思います。
Ninoは被災地を忘れません。ずっと思い続け、自分にできることを考えます。そして行動します。それは、どんどん変化するかもしれません。また、ずっと変わらぬものもあるかもしれません。NinoはNinoにできることを続けたいと思います。
〜3月11日の売り上げを寄付します〜
昨年に続き、今年も3月11日の売上げをすべて寄付いたします。月曜日(通常定休日)ですが、営業致します。「森の防波堤運動」を実現するための活動に役立てていただく予定です。